今回は、前回紹介したものの中で、使用感とか気になっている人が多そうなものをピックアップしてレビューします。
今回レビューするのは、抱っこ紐、ハイローチェア、スワドルアップ、哺乳瓶です。
哺乳瓶は、口唇口蓋裂の子用なので、同じお子さんを持つ方の参考になればと思います。
抱っこ紐
抱っこ紐を購入する際、私が重視したのは、腰ベルトの太さと子供の安全性、新生児でも装着可能かという点でした。
赤ちゃんはすぐに大きくなるから腰ベルトでしっかり支えたいし、抱っこ紐のバックルを外す悪質ないたずらの対策も欲しい、何より新生児で使えなかったら意味がない。
それらを踏まえている物だったら、多少高くても良い物を買おうと、特にどれと決めるでもなく、旦那と赤ちゃん本舗へ。
結果購入したのは、その時に新製品ですよ~とお薦めされていた『エルゴベビー オムニブリーズ』です。
新製品だからというのもあり、なかなかいいお値段で即決はしかねましたが、最安値の物と中間の値段の物と合わせて、試着して色々質問して決めました。
使ってみた感想としては、新生児って言っても、うちの子体重足りなくて使えないじゃん!って期間がありました。
何せ使用可能体重は、3.2キロから。
退院時にこの抱っこ紐を使える人は、全体の半数くらいだと思います。
2600gで生まれた我が子が使えるようになったのは、1か月検診の時でした。
使えるようになってからは、雨の日のお出かけや、家の中での長時間抱っこには何度もお世話になっています。
腰ベルトも肩紐もかなり太いので、抱っこしていても安定感がありますし、腰のバックルは外されてもすぐには緩まない仕掛けがあるので安全です。
また、肩ストラップのバックルも3点止めになっていて、クロス装着時に自分で外すのは多少面倒ではありますが、簡単に外せないのは安心できます。
因みに、肩紐でよく見る平行な装着とクロス装着があるのですが、4キロ超えるまではクロス装着の方が安定感があって良かったです。
ただ、クロス装着時にリュックを背負うと子どもが猛烈に嫌がったので、抱っこされている本人にしかわからない窮屈さがあったようです。平行装着時には、大丈夫でした。
ただ、やはり真夏の使用には、メッシュ生地とはいえかなり暑かったです。
子どもと接しているお腹側にかなり汗をかくので、ガーゼなどを挟んでおくとべたつかず比較的快適ですよ。
オムニブリーズの良い所
- 新生児から装着可能(3.2キロ~)
- 腰ひもと肩ひもが太く疲れにくいので、長時間安定して抱っこできる
- バックルに一工夫あるので、安心感がある
- 肩紐の装着に二通りあるので、子どもの体格に合わせて選べる
- 作りがかなりしっかりしており、実際おんぶするかは別として4歳(20.4キロ)まで使用可能
オムニブリーズの悪い所
- 腰ひもと肩ひもが太く分厚いので、夏は暑い
- 抱っこ紐自体が大きいのでかさばる
- 肩紐を平行装着していると背中のバックルに手が届き辛い
- 横抱っこはできないため、横抱っこ好きな赤ちゃんには向かないかも
- 値段が高い
赤ちゃんの安全性と、抱っこ時の疲れにくさ、全体的な作りの良さの安心感から、少々値は張りますがこの抱っこ紐を買って良かったです。
これから抱っこ紐を買おうとしている方は、遠慮なく売り場の人にそれぞれの抱っこ紐の特徴について聞いてみたり、興味のある物はすべて試着してみて下さい。
すべての売り場にあるかはわかりませんが、私たちが行った所は赤ちゃん(3キロ)の人形が用意してあって、抱っこした時の重さや使用感を体験できたので、私はもちろん、旦那も納得した上で購入することができました。
ハイ&ローチェア
居間にいるときは、座布団に寝かせていた我が子の安全性と、私たち大人の気兼ねない歩行のために購入したのが、こちら『コンビ ネムリラFF』です。
絶対必要な物ではないし、安い買い物ではないしと、結構悩みに悩んだ結果の購入でした。
結論から言うと、買って良かったです。
因みに、購入時の基準はこちらです。
- 住環境の変化に合わせて高さが変更できる
- できるだけ長期間使える
- テーブルが付いていると尚いい
- 作りがしっかりとしていて、安全である
これらの基準を全て網羅していて、値段も納得ができる範囲内だったのが、上記の商品でした。
産後の購入のため店頭での確認ができず、楽天とネット記事のレビューを参考に選びました。
他にも安くて条件を満たしていそうな物はあったのですが、突然金具が外れて赤ちゃんを乗せたまま倒れたとか、電動だけど音がうるさいとか、チェアになるけど角度的に大人と同じテーブルが使えないのに、テーブルが付いてないとかで、どんどん候補から外れていきました。
使ってみた感想としては、
取り合えずの置き場としては良い!
割と狭いので、赤ちゃんがずり上がったり、ずり下がったりすると落ちそうになりますし、横幅も足りていない感じがします。
その為、日中のミルク後の2時間に満たないお昼寝とか、起きていてもご機嫌な時間に置いておくには最適だと思います。
また、ギャン泣きをしていない内は、ゆらゆらも効果ありでした。
ネムリラFFの良い所
- ベビーベッドよりは場所を取らないし、利便性が高い
- 車輪付きなので、移動できる
- 使用できる期間が新生児~4歳までと長い
- テーブルが付いている
- 指一本でゆらゆらできる
- クッションが丸洗いできる
- しっかりとした作りで安心感がある
ネムリラFFの悪い所
- 座布団よりはでかい(座布団1.8枚分×1枚分くらい)
- 固定ベルトの関係から、サイドにクッションがないのでフレームに手が当たる
- 足元にずり落ち防止柵などが無いため、気を付けないと落ちそう
- クッションが薄めなので、毛布やタオルを敷かないと痛そう
手動で揺らさないといけないのは少し面倒ですが、電動は値が張るため、差額を考えれば満足のいく買い物でした。
レビューを見たところ、赤ちゃんとお風呂に入る時の、赤ちゃん待機所として利用している人もいるようでした。
我が家はレンタル代+配送料、申し込みと返却の手間暇を考えると、購入してもいいかとなりましたが、試してから使いたい!という方は、レンタルを検討してみてはいかがでしょうか。
スワドルアップ
なんじゃそれ?という方も多いと思いますが、要はおくるみです。
チャックが付いていて、着せるタイプのおくるみとなっております。
前回の記事でも書きましたが、これは頂き物で購入品ではありませんが、使って良かったのでレビューします。
物はこんな感じです↓
頂いた当初、わからな過ぎて旦那と検索しまくりました。
おくるみって書いてあるけど、私の知ってるおくるみじゃないし、結構きつそうだけど、手足の成長妨げたりしないのかな?と、心配しながら使ってみたところ………
よし!もう一枚買おう!
となりました。
実際、装着されている本人も嫌がるそぶりはなく、むしろモロー反射が抑えられている分、ぐっすり眠れているようでした。
親としても、せっかく寝かしつけたのに、背中スイッチでおめめぱっちりが避けられてありがたいです。
手足の成長に関してはわかりませんが、今のところ一か月検診でも問題なく、口蓋裂の通院に伴う身体測定でも特に指摘されず、すくすくと大きくなっています。
おくるみとしては高額な部類ですが、丈夫だから次の子にも着せられそうだし、ジャージの様な生地で伸縮性がかなりあるので、適用幅も結構あります。(うちの子使用のSサイズは3.5~6キロまで)
ただ、手が完全に覆われているので、手を舐めることの多い新生児は洗い替えにもう一枚ほしい。となると、まったくの同一商品を購入するのはためらわれます。
我が家も、購入するとしたら、冬用で少し大きいものにしようと話しています。
スワドルアップの良い所
- 背中スイッチが押されない
- モロー反射で起きない
- 手が包まれているので、ひっかき防止になる
- 布団をはねのけても、寒くない
- チャックで閉じているので、おくるみから脱出することがない
スワドルアップの悪い所
- 値段が高い
- きつそうに見えて、親が慣れるまでは躊躇する
- 手の部分がよだれですぐ汚れる
- これでぐっすり寝るのが判ると、無かった頃に戻れない
うちの子は、モロー反射が激しくて、すぐに起きてしまうタイプだったので、これを着せるようになってからは、それがほぼなくなり助かりました。
他にも、抱っこしないと眠らないのに、背中スイッチで起きるとか、布団をはねのける、おくるみで包むのが苦手といった方にも向いていると思います。
サイズや季節別に種類があるので、赤ちゃんの睡眠で悩んでいる方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
哺乳瓶
いくつかの記事で触れましたが、我が子は口唇口蓋裂です。
唇も上顎もぱっくり割れているタイプなので、口腔内で圧をかけることができず、哺乳力がとても弱いです。
その為、一般の哺乳瓶では飲むことができません。
最初は、NICU から借りた哺乳瓶を使っていたのですが、それでも飲むのに時間がかかり、60mlを飲むのに2時間かかっていました。
その時は標準が判らず、授乳って大変なんだなぁぐらいにしか思っていませんでしたが、一応助産師さんに相談したところすごく驚かれて、忙しい上に夜勤だというのに、ナースステーションにいる方全員+NICUのベテランさんも招集しての試行錯誤が始まりました。
その結果、これで行こう!と渡されたのが以前も紹介した『スペシャルニーズフィダー』です。
喉の奥に強制的にミルクを送り込める哺乳瓶なのですが、これになってから、10分くらいで60mlを飲めるようになり、助かったを通り越して感動したのを覚えています。
本当に、あの時の助産師さん達には、感謝してもしきれません。
スペシャルニーズフィダーの良い所
- 口腔内で圧をかけられない子でも、サポートでしっかり飲めるようになる
- 飲む量の調整が3段階できる
- 子どもの様子をしっかり観察しながら飲ませないといけないため、旦那も子どもをよく見るようになる(個人的に、これが一番のメリットでした。)
スペシャルニーズフィダーの悪い所
- 値段が高い
- 合う子と合わない子がいる
- 空気穴があり、割と頻繁にミルクが漏れる(2、3回/日 軽く垂れる程度)
- キャップが無いため、外出時にはラップを巻くしかない
- 150mlまでしかメモリが無いため、それ以上は2本使いか、150ml飲んだところで追加で作る必要がある
こうしてみると、悪い所が多い気がしますが、一日に何度もある授乳時間が大きく違うので、他の物を使うという選択肢はありませんでした。
ただ、現在治療が進んで哺乳力が上がってきているので、もっと量が入るピジョンの哺乳瓶を検討中です。↓
口唇口蓋裂と一概に言っても、裂けている場所や度合いによっては、上記の哺乳瓶が合わないこともあると思います。
どこの産院にも置いてあるわけではないと思いますが、口唇裂はエコーで判ることが多いと思いますので、その際に置いてあるかどうかを聞いてみるのもいいかもしれません。
私も実際、産院で最初はピジョンの物を使って、哺乳力の弱さからメデラに切り替えたので、試せる産院でしたら試してみて下さい。
また、メデラには、乳首の形の哺乳瓶では飲めない子用のものもあるので、検討してみてはいかがでしょうか。
うちの子も、飲む量が10mlだった0日目と1日目はカップであげていたので、乳首がダメだったら購入を検討していたと思います。
まとめ
今回は、私が使ってみてよかったものを紹介してみました。
今後、口唇口蓋裂の記事も増えていくと思いますが、興味のある方もない方も、そもそも何それ?って方も、ちらっとでも見てへ~って思っていただければ幸いです。
まだまだ生後1か月な我が子ですが、できる治療から徐々に進めていて、治療過程やその際に使って良かった物も紹介していくので、良かったら見て行ってください。
次回は、再びケンタの記事です!
発酵バターのビスケットを食べたので、紹介します!